豪日研究プロジェクト
― オーストラリア人と日本人の戦争観 ―
AWM 303581 (オーストラリア戦争記念館)
ダーウィン港に停泊するオーストラリアの病院船「マナンダ」。1942年2月19日に始まった日本軍のダーウィン空襲の際、日本軍の爆撃機は「マナンダ」を病院船とわかっていながら標的にした。4ヵ月後のミルン湾の戦いで日本軍の巡洋艦「天竜」は「マナンダ」にサーチライトを当てたが、湾内の他の連合軍の船舶を攻撃しながらも、「マナンダ」には手を加えなかった。稀ではあったが、後者のような日本軍の行動を目撃したオーストラリア兵の中には日本軍に対する固定観念を改める者もいた。